秋の気配が深まる10月の駿河湾。過ごしやすい気候の中、船上は様々なターゲットを狙う釣り人で賑わいを見せています。今週の「ウニログ NOW」エリア週報では、直近1週間(2026年10月1日〜10月8日)の釣果データを基に、駿河湾の最新状況を詳しくお届けします。
今週の駿河湾で最も目立っているのがマダイです。安定して釣果報告が上がっており、秋の乗っ込みシーズンへの期待が高まります。また、良型のアジや、夜焚きで楽しめるイカ類も面白い存在です。この記事を参考に、週末の釣行計画を立ててみてはいかがでしょうか。
マダイの今週
今週、駿河湾のマダイは15件の釣果報告が寄せられ、対象魚種の中で最も活発な状況です。報告があった船宿は7軒にのぼり、湾内の広いエリアで狙えることがうかがえます。
秋のマダイは、冬に備えて積極的にエサを捕食するため、比較的釣りやすい時期とされています。数釣りが期待できるだけでなく、力強い引きを楽しめるのもこの季節の魅力です。
船での狙い方
- 釣り方: 基本はコマセマダイです。タナ(魚がいる水深の層)を正確に探り、コマセと付けエサを同調させることが釣果への一番の近道です。
- タックル: 全長2.4mから3.0m程度のマダイ専用竿がおすすめです。リールはPEライン3〜4号を200m以上巻ける中型の電動リールが主流です。
- 仕掛け: ハリスはフロロカーボンの3〜4号を6mから10mと長めに取るのが一般的。潮の速さや魚の活性に応じて長さを調整します。付けエサはオキアミが基本ですが、状況によって複数の種類を用意しておくと良いでしょう。
- 立ち回り: 船長の指示ダナを基準に、1m刻みで丁寧に探りましょう。コマセは一度に大量に撒くのではなく、竿を優しく数回あおって、煙幕の中に付けエサが漂うイメージで撒くのがコツです。アタリがない場合は、誘いをかけたり、仕掛けを一度回収して付けエサをチェックしたりと、手返しを良くすることが重要です。
アジの今週
駿河湾のアジは、今週9件の釣果報告がありました。特筆すべきは、最大で42cmという見事なサイズが記録されている点です。報告があった船宿は4軒で、こちらも安定して狙えるターゲットと言えるでしょう。
40cmを超えるアジは、引きも強く、食味も格別です。数だけでなく型を狙えるのが、今週の駿河湾アジ釣りの面白さです。
船での狙い方
- 釣り方: 「ビシアジ」と呼ばれる、天秤とコマセカゴ(ビシ)を使ったコマセ釣りが基本となります。
- タックル: 1.8mから2.1m前後の7:3調子、または6:4調子のビシアジ竿が扱いやすいでしょう。リールは小型の電動リールが疲労も少なく快適です。
- 仕掛け: 天秤に80号〜130号程度のビシをセットし、その先にクッションゴムを介して仕掛けを接続します。ハリスは2〜3号を2m前後、2本〜3本バリの仕掛けが一般的です。
- 立ち回り: 船長から指示されたタナの少し下までビシを落とし、そこからコマセを撒きながら指示ダナまで巻き上げてアタリを待ちます。アタリは「コンコン」と明確に出ることが多いですが、居食いしている場合もあるため、少しでも違和感があれば軽く聞きアワセてみるのが良いでしょう。
豆知識・コラム
「潮が動けば魚も動く」は本当?
釣りの世界で古くから言われる格言の一つに「潮が動けば魚も動く」というものがあります。これは、潮の流れが魚の捕食活動に大きな影響を与えることを指しています。
潮が動くと、海中のプランクトンが流れに乗り、それを食べる小魚が活発に動き出します。そして、その小魚を狙うマダイやアジといった大型の魚たちも捕食スイッチが入る、という食物連鎖の仕組みです。特に、満潮や干潮の前後、そして大潮や中潮のように干満差が大きい日は潮がよく動くため、絶好のチャンスとされています。釣行計画を立てる際は、潮回りもチェックしてみると、釣果アップにつながるかもしれません。
アカイカの今週
駿河湾では夜釣りのターゲットとして、アカイカ(ケンサキイカ)も人気です。今週は8件の釣果報告が3軒の船宿から寄せられています。
夏のイメージが強いアカイカですが、秋も引き続き狙えるターゲットです。上品な甘みと食感は、一度味わうと病みつきになります。
船での狙い方
- 釣り方: 集魚灯を焚いてイカを寄せる夜釣りがメインです。ゲーム性の高い「イカメタル」や、伝統的な「浮きスッテ」の仕掛けで狙います。
- タックル: イカメタルであれば、1.8m前後の専用ロッドに小型のベイトリールを組み合わせます。カウンター付きのリールだとタナを正確に把握できるため便利です。
- 仕掛け: イカメタルは、鉛やタングステンでできた「メタルスッテ」を一番下に、その上に「ドロッパー」と呼ばれる浮きスッテや小型のエギを1〜2個付けるのが基本です。
- 立ち回り: 船長の指示ダナを中心に探ります。竿先を小さくシェイクして誘った後にピタッと止める「シェイク&ステイ」や、ゆっくりと竿を上下させる「スローな誘い上げ・下げ」など、その日のヒットパターンを探しましょう。アタリは竿先がわずかに戻ったり、フワッと軽くなったりと様々です。集中して竿先の変化を見逃さないようにしましょう。
スジイカの今週
アカイカと並んで、スジイカも8件の釣果報告が3軒の船宿からありました。こちらも夜釣りの好ターゲットです。
スジイカは群れで行動することが多く、一度ヒットパターンを見つけると連続して釣れる「入れ乗り」状態になることもあり、数釣りが楽しめるのが魅力です。

