秋本番!活気づく東京湾の最新釣況
10月も中旬に入り、秋風が心地よい季節となりました。釣り人にとって最高のシーズンを迎えた東京湾では、今週も多種多様な魚の釣果報告で賑わっています。「ウニログ NOW」に寄せられた直近7日間(2026年10月10日〜10月17日)のデータを基に、東京湾の最新状況を総まとめします。
今週の主役は何と言ってもアジ。報告件数は172件に達し、最大70cmという規格外のサイズも飛び出しました。また、食味の旬を迎えたマダイも最大70cmの大物が上がるなど、メモリアルな一匹を狙えるチャンスが広がっています。他にも、手軽さが魅力のシロギスや、パワフルな引きで楽しませてくれるイナダも好調を維持。今週末の釣行計画に役立つ情報満載でお届けします。
アジの今週
【直近7日間の実績】
- 釣果報告: 172件
- 最大サイズ: 70cm
- 報告のあった船宿数: 36軒
今週、東京湾で最も熱いターゲットがアジです。36軒もの船宿から172件という圧倒的な報告数が寄せられており、湾内の広範囲で安定して釣れていることがうかがえます。特筆すべきは最大70cmという大物の記録。通称「ギガアジ」とも呼ばれるこのサイズは、アジ釣りの常識を覆す強烈な引きを味わわせてくれるでしょう。数釣りも型狙いも楽しめる、まさに絶好のタイミングです。
狙い方とタックル
東京湾のアジ釣りは、軽いオモリ(ビシ)を使う「LT(ライトタックル)アジ」が主流です。初心者でも扱いやすく、魚の繊細なアタリをダイレクトに感じられるのが魅力です。
- ロッド: 1.8m前後のライトゲーム用ロッド。7:3調子など、コマセを振りやすくアタリを取りやすい先調子のものがおすすめです。
- リール: 小型の両軸リール、またはスピニングリール2500番前後。
- ライン: PEライン0.8号〜1号を100m以上巻いておけば安心です。
- 仕掛け: 40号前後のLT用ビシに天秤、クッションゴムを接続し、その先に2〜3本針の吹き流し仕掛けをセットするのが基本。ハリスは1.5号〜2号、長さは1.5m〜2mが標準的です。
当日の立ち回り
アジ釣りで最も重要なのが「タナ(魚がいる水深の層)の厳守」です。船長が指示するタナを正確に狙うことが釣果への一番の近道。基本の動作は、ビシを指示ダナより少し下まで沈め、竿を数回あおってコマセ(寄せエサ)を撒き、指示ダナまで巻き上げてアタリを待ちます。コマセを一度に撒きすぎず、煙幕の中に付けエサを同調させるイメージを持つと良いでしょう。アタリがあった後、すぐに巻き上げずに少し待つことで、他の針にアジが食いつく「追い食い」を狙え、釣果を伸ばすことができます。
マダイの今週
【直近7日間の実績】
- 釣果報告: 45件
- 最大サイズ: 70cm
- 報告のあった船宿数: 13軒
船釣りの王様、マダイも好調です。今週は13軒の船宿から45件の釣果が報告され、最大70cmという見事な大ダイもキャッチされています。秋はマダイの食味の旬でもあり、「紅葉ダイ」とも呼ばれて珍重されます。釣って楽しく、食べて美味しいマダイを狙うには絶好の機会と言えるでしょう。
狙い方とタックル
東京湾では、コマセを使ったフカセ釣りがマダイ狙いの主流です。
- ロッド: 2.4m〜3m前後のマダイ専用竿。竿全体がしなやかに曲がり、魚の引きをいなす6:4調子などのムーチングロッドが適しています。
- リール: PEライン3〜4号を200m以上巻ける中型の電動リールが便利です。
- 仕掛け: 80号前後のビシと天秤、クッションゴムを使用します。マダイは警戒心が強いため、ハリスは3号〜4号を6m〜10mと長く取るのが特徴です。
当日の立ち回り
マダイ釣りもタナ取りが基本ですが、長いハリスをいかに自然に漂わせるかが釣果を分ける鍵となります。コマセはアジのように激しく撒くのではなく、仕掛けの周りにポロポロと途切れないように撒くのがセオリー。潮の流れを読み、付けエサのオキアミがコマセの帯の中を流れていくようにイメージします。付けエサは、エビがまっすぐになるように丁寧に針につけましょう。こまめな手返し(仕掛けの再投入)で、常に新鮮なエサとコマセを供給することが大ダイへの近道です。
豆知識・コラム
釣りの格言「潮が動けば魚も動く」
船釣りをしていると、「時合い(じあい)」という言葉をよく耳にします。これは魚の食いが活発になる時間帯のこと。この時合いに大きく関係しているのが「潮の動き」です。一般的に、潮が止まっている「潮止まり」の時間帯は魚の活性が低くなりがちで、逆に潮が動き始める「上げ始め」「下げ始め」や、流れが効いている時間帯にアタリが集中することが多くあります。潮の動きはプランクトンの移動を促し、それを食べる小魚、さらにその小魚を食べる大型魚と、食物連鎖全体のスイッチを入れるきっかけになります。釣れない時間帯も諦めず、潮の変わり目を意識して集中力を高めてみましょう。
シロギスの今週
【直近7日間の実績】
- 釣果報告: 38件
- 最大サイズ: 25cm
- 報告のあった船宿数: 18軒
「海の女王」と称される美しい魚、シロギス。今週は18軒の船宿から38件の釣果が報告されており、最大25cmと天ぷらに最適な良型も上がっています。比較的穏やかな湾内で手軽なタックルで楽しめるため、船釣り入門やファミリーフィッシングにもぴったりのターゲットです。
狙い方とタックル
シロギスは海底付近に生息しているため、底を意識した釣りが基本となります。
- ロッド: 1.8m前後のシロギス専用竿や、感度の良いライトゲームロッドがおすすめです。
- リール: 小型のスピニングリールが使いやすいでしょう。
- ライン: PEライン0.6号〜0.8号に、リーダーとしてフロロカーボン1.5号を接続します。
- 仕掛け: 片天秤仕掛けが一般的。オモリは船宿の指定に合わせて15号〜25号を用意します。
当日の立ち回り
仕掛けを軽くキャストし、オモリが着底したら糸フケを取ります。そこから竿先で海底の感触を感じながら、ゆっくりと仕掛けを引いてくる「ズル引き」や、時々竿を上げて誘う「リフト&フォール」でシロギスにアピールします。「ブルブルッ」という明確なアタリがシロギス釣りの醍醐味ですが、ここで慌てて合わせるのは禁物。竿先がグッと引き込まれるまで一呼吸待ってから、ゆっくりと竿を立てるように合わせると、しっかりとフッキングします。エサのイソメは、針のサイズに合わせて小さくカットして使うと食い込みが良くなります。
イナダの今週
【直近7日間の実績】
- 釣果報告: 34件
- 報告のあった船宿数: 17軒
秋の青物シーズンの代表格、イナダ(ブリの若魚)も元気です。今週は17軒の船宿から34件の釣果報告があり、多くの釣り人がそのパワフルな引きを楽しんでいます。群れに当たれば連続ヒットも珍しくなく、エキサイティングな釣りが期待できます。
狙い方とタックル
マダイ狙いのタックルを少し強くしたようなコマセ釣りが一般的です。
- ロッド: 2.1m前後の青物用ロッドや、やや張りのあるマダイ竿などが流用できます。
- リール: PE3〜4号を巻いた中型電動リールや、パワーのある両軸リールが安心です。
- 仕掛け: ハリスは4号〜6号とマダイより太めのものを使用します。長さは3m〜6m程度。針も青物用の軸が太いものを選びましょう。
当日の立ち回り
イナダは遊泳力が高く、活発にエサを追います。船長の指示ダナを中心に、コマセをしっかりと撒いて群れの足を止め、仕掛けを食わせることが重要です。置き竿で待つだけでなく、時折竿をゆっくりと上下させて誘いをかけると効果的な場合があります。ヒットした瞬間の引きは強烈ですが、慌てずに竿の弾力を活かしてやり取りしましょう。強引すぎると口切れの原因になりますが、走らせすぎると周りの人と仕掛けが絡む「オマツリ」の原因になるため、適度なテンションを保つことが大切です。

