鹿島灘の船釣りが面白い!初秋の最新釣況レポート
9月も半ばを過ぎ、朝晩の空気はすっかり秋めいてきました。海の中も季節が移り、鹿島灘では多彩な魚種が釣り人を楽しませています。釣り情報サイト「ウニログ NOW」がお届けする今週のエリア週報では、鹿島灘の最新釣況を徹底解説します。
直近1週間のデータを見ると、マダイが釣果の中心を担っており、最大50cmを含む54件の釣果が17軒の船宿から報告されました。この数字は、エリア一帯で安定してマダイが狙える状況を示しています。さらに、深場の高級魚アカムツや、力強い引きが魅力のマハタ、そしてお土産に嬉しいマダコもコンスタントに釣果が上がっており、まさにターゲット選びに迷ってしまうほどの好状況。今週末の釣行計画の参考に、ぜひ最後までご覧ください。
マダイの今週
今週の鹿島灘で最も活気があったのがマダイです。直近1週間で54件の釣果が報告され、最大サイズは50cmと良型も混じりました。17軒もの船宿から釣果報告が上がっていることから、特定のポイントだけでなく、広範囲でチャンスがあると言えるでしょう。
【マダイの狙い方】
鹿島灘のマダイ狙いは、「タイラバ」と「一つテンヤ」が二大巨頭です。
タックル
- ロッド: 2.0m前後のタイラバ専用、または一つテンヤ専用ロッドが最適です。穂先が繊細で、小さなアタリも感じ取れるものが有利です。
- リール: タイラバには小型のベイトリール、一つテンヤには2500番〜3000番クラスのスピニングリールが一般的です。
- ライン: PEラインの0.8号〜1.0号を200m以上巻いておけば安心です。リーダーはフロロカーボンの3〜4号を2.0mほど結束します。
仕掛けと立ち回り
タイラバ: ヘッド(オモリ部分)は、水深や潮の流れに応じて60g〜120g程度を使い分けます。カラーはオレンジやレッド、ゴールド系が定番ですが、その日の当たりカラーを探すのも楽しみの一つです。基本的な釣り方は「等速巻き」。仕掛けを海底まで落としたら、一定のスピードで巻き上げるだけでOKです。アタリがあっても慌てて合わせず、竿に重みが乗るまで巻き続けるのがコツです。
一つテンヤ: こちらも潮の速さに合わせてテンヤの号数(重さ)を調整します。エサは冷凍エビが主流で、まっすぐになるように丁寧に付けることが釣果を分けるポイント。釣り方は、底まで落としたら竿を大きくしゃくり上げてテンヤをアピールし、ゆっくりと落とし込んでいく「リフト&フォール」が基本。フォール中の小さなアタリを見逃さない集中力が求められます。
アカムツの今週
「深海のルビー」と称される高級魚アカムツも、鹿島灘の人気ターゲット。今週は18件の釣果が5軒の船宿から報告され、最大で38cmの良型が上がっています。専門に狙う船でじっくりと楽しめる、通好みの釣りです。
【アカムツの狙い方】
水深150m以深を狙う中深海釣りとなるため、専用のタックルが必須です。
タックル
- ロッド: 2.0m前後の中深海専用ロッド。オモリ負荷に耐えられ、かつ繊細なアタリを捉える感度が重要です。
- リール: PEライン2〜3号を最低でも300m以上巻ける電動リールを用意しましょう。手巻きでは体力的にも厳しく、効率が大きく落ちてしまいます。
- ライン: PEライン2〜3号。リーダーはフロロカーボンの8〜10号を接続します。
仕掛けと立ち回り
仕掛けは胴付き2〜3本バリが基本。ハリスは6号前後、ハリはムツ針やホタ針が使われます。エサはホタルイカやサバの切り身が定番。水中ライトやタコベイト、マシュマロボールといったアピールアイテムを追加するのも効果的です。釣り方のキモは「底取り」と「誘い」。オモリが着底したら、糸フケを素早く回収し、オモリで海底をトントンと叩くようにして誘います。その後、オモリをわずかに底から切った「ゼロテンション(糸が張らず緩まずの状態)」でアタリを待ちます。アカムツのアタリは「モゾモゾ」とした非常に小さなものであることが多いため、竿先のわずかな変化も見逃さないようにしましょう。
豆知識・コラム
【海老で鯛を釣る】は本当?
「海老で鯛を釣る」ということわざがあります。これは「わずかな元手や労力で、大きな利益を得ること」のたとえとして広く知られています。しかし、釣りの世界では、これは単なるたとえ話ではありません。マダイの釣り方の一つ「一つテンヤ」では、まさに冷凍エビをエサにして、見事なマダイを釣り上げます。エビはマダイの大好物。先人たちは、この事実を経験から知っていたのでしょう。船上でこのことわざ通りの光景が繰り広げられるのも、マダイ釣りの面白いところです。
マハタの今週
根魚の王様とも呼ばれるマハタも、鹿島灘で狙える魅力的なターゲットです。今週は6軒の船宿から10件の釣果が寄せられ、最大50cmという見事なサイズも記録されました。その強烈な引きは、一度味わうと病みつきになること間違いなしです。
【マハタの狙い方】
マハタは主に活きエサを使った「泳がせ釣り」で狙います。
タックル
- ロッド: ヒラメ用やライト泳がせ用の、2.4m前後の7:3調子の竿が適しています。バットパワー(竿の根元の力)が強いものを選びましょう。
- リール: PEライン3〜4号を200m以上巻けるベイトリールや小型電動リールがおすすめです。
- ライン: PE3〜4号。リーダーは根ズレに強いフロロカーボンの10号以上を1.5mほど接続します。
仕掛けと立ち回り
仕掛けは胴付き、または天秤仕掛けを使用し、ハリスは8〜10号と太めのものを用意します。エサは活きたイワシやアジを使い、弱らせないように手早く付けましょう。マハタは海底の岩礁帯(根)に潜んでいるため、ポイントは根周りになります。最大の敵は「根掛かり」。オモリが着底したらすぐに糸フケを取り、底から0.5m〜1.0mほどタナを切ってアタリを待ちます。アタリは「ガツン!」と竿先を一気に引き込むものが多く、非常にスリリング。アタリがあったら、根に潜られないよう、力強くリールを巻いて一気に海底から引き離すことが重要です。
マダコの今週
夏のイメージが強いマダコですが、鹿島灘では秋も楽しめます。今週は4軒の船宿から9件の釣果報告がありました。独特の重量感と、食べた時の美味しさは格別で、専門で狙うファンも多いターゲットです。
【マダコの狙い方】
シンプルな仕掛けで手軽に始められるのもタコ釣りの魅力です。
タックル
- ロッド: タコ専用ロッドがベストですが、硬めの船竿でも代用可能です。海底に張り付いたタコを引きはがすパワーが求められます。
- リール: PEライン2〜3号を150m以上巻けるベイトリールが使いやすいでしょう。
- ライン: PE2〜3号。リーダーは付けずに、スナップを介して直接仕掛けを結ぶのが一般的です。
仕掛けと立ち回り
仕掛けは、タコエギやタコテンヤを使います。エギを2個付けたり、テンヤにカニの疑似餌や豚の脂身を巻き付けたりしてアピール力を高めるのが一般的です。釣り方は非常にシンプル。仕掛けを海底まで沈め、竿先を小刻みに揺らして(シェイクして)エギやテンヤを踊らせ、タコにアピールします。竿先に「ヌッ」とした重みを感じたら、それがタコが乗ったサイン。根掛かりと間違えやすいですが、少し聞いてみて生命感があれば、思いっきり竿を立てて合わせを入れます。あとは一定の速度で力強く巻き上げれば、美味しいマダコが姿を現すはずです。

