梅雨の風物詩、タコ釣りシーズン到来!でも…「タコって噛むの?」
ジメジメとした梅雨空が続く6月。釣り人にとっては、この時期ならではの楽しみがあります。その一つが、岸壁や堤防から手軽に狙える「タコ釣り」です。グニュっとした独特の重みが竿に伝わる感触は、一度味わうと病みつきになりますよね。
釣れたタコを手に取り、そのユニークな姿を眺めていると、ふと疑問が湧きませんか?
「そういえば、タコの口ってどこにあるんだろう?」「もしかして、噛まれたりするの?」
結論から言うと、タコは噛みます。そして、その力は想像以上に強力で、注意が必要です。
今回のウニログ NOW「釣り・お魚の格言&うんちく」コーナーでは、意外と知られていないタコの生態、特に「口」の秘密に迫ります。安全にタコ釣りを楽しむために、そして釣ったタコを安全に扱うために、ぜひ知っておきたい知識をまとめました。
危険!タコの口の正体は「カラストンビ」
タコには、私たちのような歯はありません。しかし、その代わりに**「顎板(がくばん)」という、鳥のくちばしによく似た、黒く硬い器官を持っています。その見た目から、通称「カラストンビ」**と呼ばれています。
カラストンビはどこにある?
カラストンビは、8本の足の付け根の中心、体のちょうど真下に隠されています。タコをひっくり返してみると、中心部に口があり、その奥にこの鋭いカラストンビが潜んでいるのが分かります。
噛む力と唾液の毒
このカラストンビの力は非常に強力で、タコが主食とするカニやエビの硬い甲殻さえもバリバリと砕いてしまいます。もし人間の指を噛まれたら、皮膚が裂け、出血を伴う深い傷を負う可能性があります。
さらに厄介なのが、タコの唾液です。タコの唾液腺には、獲物を麻痺させ、タンパク質を溶かすための消化酵素が含まれています。これは人間にとっても有毒で、噛まれると以下のような症状が出ることがあります。
- 激しい痛み
- 傷口の腫れ
- 長引く痒みや痺れ
体質によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性もゼロではありません。特に、猛毒を持つヒョウモンダコは唾液にフグと同じテトロドトキシンを含んでおり、噛まれると命に関わるため、絶対に素手で触らないでください。
もしタコに噛まれたら?冷静に行うべき応急処置
どんなに注意していても、アクシデントは起こり得ます。万が一、タコに噛まれてしまった場合の応急処置を覚えておきましょう。
傷口を洗浄する
すぐに真水(ペットボトルの水など)で傷口を念入りに洗い流します。海水は雑菌が多いため、できるだけ綺麗な水を使用してください。毒を絞り出す
傷口の周辺を指でつまむようにして、血と共に毒を絞り出します。口で吸い出すのは、口内に傷があった場合に危険なので絶対にやめましょう。消毒と止血
ポイズンリムーバーがあれば使用し、その後、消毒液で傷口を消毒します。出血が続く場合は、清潔なガーゼやタオルで傷口を強く押さえて止血してください。冷却と医療機関の受診
痛みや腫れがひどい場合は、患部を冷やします。症状が改善しない場合や、強いアレルギー反応(めまい、吐き気、呼吸困難など)が見られる場合は、ためらわずに速やかに医療機関を受診しましょう。
